心に残るもの提供しないと 3/3(本田治幸さん)


天草出身の先輩方にランチをご馳走になりながら
成功の秘訣を聞くコーナー
『先輩!ゴチになります!!』
第1回目はこの方にお話をお伺いしました。
interview-200712-honda

株式会社リブフーズ 代表取締役 本田治幸さん(姫戸町出身)

聞き手 天草元気プロジェクト 松村・青木
取材日 2007/12/6
取材場所 ゴローズカフェ(江戸川区葛西)

本田さんは姫戸町出身で高校卒業後に上京。
様々な営業経験を経て、
現在は無農薬の果実の販売を行っていらっしゃいます。
現在の状況なども踏まえていろいろお聞きしました。

心に残るもの提供しないと 1/3(本田治幸さん)
心に残るもの提供しないと 2/3(本田治幸さん)
心に残るもの提供しないと 3/3(本田治幸さん)

「これからは心の時代」

本田 大きい販売先は当たればでかいが、確率が悪いということで自分の身の丈にあった先を中 心に販売先として回りました。

青木 今でも中心は自然食品店ですか?

本田 ところがここにきて自然食品店が65店舗あった店が少なくなってきている。スーパーに 卸すことも考えたが価格を下げなくてはいけない、大量には用意できないなどの問題がある。 本当にわかってくれる人への販売として、てんとうむし通信(通販DM)を始めました。

松村 現在、食に関する問題が多くありますが?

本田 以前、プライベートブランドでレモン果汁を絞ったものを出してましたが、産地のプリン トミスで賞味期限と製造年月日逆にプリントしてしまい大きな問題になりました。プライベート ブランドだけに自分の責任となり、その商品だけでなく全商品引き上げられそうになりました。 その時だけは必死に食い下がり謝りましたね(笑)しかし、未だにレモン果汁の取引の再開とは なっていません。

松村 今、嫌な追い風になっていますね。(笑)

青木 私も同じような賞味期限のプリントミスで某百貨店との取引がダメになりました。まあ、 最終的には僕の方から断ったようなもんですけどね。ですから 本田さんの販売姿勢はすごいと 思います。

本田 だって、そこがなくなった食っていけないと思ったもん。死活問題ですよ(笑)。でも僕 は大儲けしなくてもいいんです。死ぬ前に商売をやっててよかったなと思えるような商品買い付 けをやり商品を提供したいです。ですから僕は農家に出向き農薬等の話をし納得したものを仕入 れていますから、僕がつきあっている農家はいい人が多いですよ。 類は類を呼ぶといいます が、、、、(笑)

松村 無農薬で作ったみかんは”ハッとするぐら旨い”と仰っていましたが それが本田さんに とっての”自信がある商品”なんですね。安かろうなんとかではなく確かなものを提供されているんですね。

本田 いま、安い食品っていっぱいありますよね 特に外国からの輸入が増えたこともあり日本 のレストランで食べるとほとんど外国産が使われていますよね。 時期的に物が少なくなるとすぐ高くなるでしょう?もし海外で異変があると、どうなるかわから ないね。戦争に限らず大きな災害でもあったら、一気に国内の相場が上がり作物が足りなくな る、日本の食生活って実際は危ういですよ。 「心に残るもの提供しないと」

松村 最後に2つ質問です。まず地元天草への気持をお聞かせ下さい

本田 地元にはやっぱり愛着があるし活気を取り戻すような努力をしてほしい。とくに若い人に は、他所から来た人が楽しめるよなイベントや町づくりをしてほしい。

松村 独立し会社を立ち上げて、何かかやろうとしている人へのメッセージ

本田 昔はみんなに独立しろって言ってました。自分が稼いだ分欲しいならサラリーマン辞めろ と。今はどうかな…?

青木 本田さんの挑戦する姿はかっこいいですよ。

本田 僕も大変なんですよね(笑)

松村 サラリーマンを辞められてからすぐ、かぼすの話がくるのかなと思っていましたが 結構遠回りされたんですね。自分探しが長かったんですね

本田 何かやってれば生きてはいけるとは思っていました。ただ、他人からはサラリーマンよく
辞めれたねと言われますが、僕にしてみれば”辞めたから辞めた”し、他にやることがあったから 辞めただけで。

松村 では、起業はすすめないということでまとめさせていただきましょうか(笑)

本田 本心は絶対自分で仕事を始めるべき。

松村 でも、新規参入は大変ですよ。

本田 今は世の中そのものが変わっている時。これからは卸や小売り、インターネットでの物を 売ったり買ったりするのでは難しい。もう一つ上のやり方、心を込めた物を売っていくような、 それに対してみんながお金を出す世の中になると思う。 だから、松村さんがやっている音楽はそういう意味ですばらしいと思う。僕もただ商品を売るだ けでなく生産者の苦労、考え方を消費者と共有して行きたいと思うし、それに賛同してくれる人 からお金をいただきたいと思う。 だから、天草は現地にある物を現地で食べて季節を楽しんでいただき観光客のリピーターを増やしていかなければ。

青木 そうですね。天草という昔の名前だけでは客は呼べないですよね。

本田 昔ながらの産物を売るスタイルは時代に合わない。それより心に残るもの提供しないと。

松村 気持ちを持って帰っていただくということですね。

本田 そうですね。

松村・青木 本日はいろいろなお話ありがとうございました。